音と服のセッション

今回はヨーガンレールのメンズウェアとミュージシャンのスペシャルセッション。
大島保克さんとヒカシューという全く異なる2組の個性が着こなす秋のメンズコレクション。


大島保克


大島保克さんの着こなしは、いつも自然でさり気なく、とても心地よさそうに見える。
だから、自分達の作った服だということを忘れ、“良いシャツですね”と言うと、
“ヨーガンレールの服は、島唄に合うんです。”と少し真面目な顔つきでおっしゃっていた。
きっと、ご自身の唄う島唄そのままに、大らかなお人柄だからこその
着こなしなのだと納得させられた。




photograph by KEIGO SAITO

大島保克プロフィール
1969年、石垣島白保生まれ。
1993年にファーストアルバム「北風南風(にしかじはいかじ)」リリース。
以降ビクターより五枚のアルバムをリリースしている。
日本国内での演奏活動はもとより、イギリス、ベルギー、アイルランド、
ブラジル、アメリカなど、海外でも活動。
古くから伝わる沖縄島唄を丹念に掘り下げ歌い継ぐ、
“伝統島唄の新しい継承者”としての一面と、積極的にオリジナル楽曲を歌い
様々なアーティストとのコラボレーションや楽曲提供を行う“新たな島唄の作り手”
としての一面を、どちらも同時に“自身の島唄”として今に唄う。
三弦とうたによるソロ演奏スタイルを基本に、その活動を広げ続けている。

ライブ情報はホームページよりご覧下さい。
大島保克オフィシャルサイト

ヒカシュー
どこの国のものなのか、なんというジャンルのものなのか、
言葉では説明できないけれど、なんだかとてもカッコいい。
究極のノンジャンルバンド、ヒカシュー。
今回はライブにお邪魔させていただいた上に、巻上さんからはメッセージまでいただいた。
メンバーそれぞれの個性の光る着こなしがかっこいい。


音と響きあう服


音楽家が舞台で着る服は、ステージ衣装というまるで別物の世界がある。
それは言ってみれば偶像と虚構の世界の演出だ。
ヒカシューの歌や音楽のように、思想と生き方が密接な場合、
大袈裟な装置や不自然なショーアップは必要がない。
自分に合った楽器を選ぶのと同じように洋服を選ぶ。
思想や生き方と響きあうものが、一番大切なことなのである。
ヨーガンレールを選ぶのはそんな理由だ。
ヨーガンレール氏との出会いは1982年、もうほんとうに長いおつきあい。
その時ショーの音楽を作り、それをピクチャーアルバムにしてデザインをしてもらった。
洋服はそのあとだんだん着るようになった。
気がつけば、ある時は50パーセント、
時には100パーセントヨーガンレールの服を着ている。
袖を通すと、いい風が吹いてくる。
いい音が自然にやってくるような気がする。

巻上公一




photograph by HIROHITO OKAYASU

ヒカシュープロフィール
巻上公一を中心にしたニューウェーブ・バンド。
1978年に結成。
1979年にニューウェイブロック、テクノポップバンドとしてデビュー。
超絶的な歌唱力と、乾いたギターサウンド、そしてリズムボックスや
メロトロンといった、ヒカシュー独特の音とその地下演劇的な内容が融合し、異彩を放つ。
その後もテクノからノイズ、ジャズから即興から民族音楽まで、
様々なジャンルを取り込みながら、鋭く世界を抉るアイロニーと
可笑しみに満ちた「ヒカシュー的世界」を展開している。

●member
巻上公一 ヴォーカル 、テルミン、口琴、cornet
三田超人 ギター、サンプラー
坂出雅海 ベース、laptop
清水一登 ピアノ、バスクラリネット
佐藤正治 ドラムス 、effect voice

●大好評発売中!!
ヒカシューnew album 『転々』(makigami records、mkr-oo2 ¥2,100 )
13年ぶりとなった新アルバムは、NY、KANPOスタジオでの録音。
ヒカシューならではの自由自在な演奏スタイル、個性的な各メンバーとの
絶妙な掛け合いの中で、巻上の奥の深い歌世界が、生き生きと躍動する。
他の追随を全く許さない、ヒカシューワールドを堪能。

ヒカシュー new maxi single 『入念』(makigami records、mkr-oo3 ¥1,260 )
天から降ってきた あたまでは受け取れないもの_______ヒカシューの強烈に
摩訶不思議なメッセージが、頭上で爆発する新曲「入念」を始め、
「デジタルなフランケン」「カレー三昧」を収録。すべてアルバム未収録。

ヒカシューのCD&LIVE情報はホームページよりご覧下さい。
ヒカシューHP

お問合せはヒカシューオフィスまで
tel. 0465-63-0578
[email protected]