カシミヤヤギは夏と冬の寒暖差が激しい山岳地帯にのみ生息する山羊で、
そのため、寒い冬から身を守る為に秋頃から表面の粗毛の下に細くて柔らかい産毛が生えてきます。
それを毛が生え変わる春まで待ち、産毛のみを採取したものがカシミヤです。
カシミヤは産地によりランクが異なり、特に中国の内モンゴル自治区産のカシミヤヤギは
繊維が細く長く世界的にも最高品質とされています。
今季はこの内モンゴル産の原料を使用した老舗イタリア紡績メーカーの糸で
少し目を詰めて編み、なめらかな手触りと高級感のある見た目を目指し、
ピリング(毛玉)を抑えるように努めました。
ニットにおいて、ずっとこだわり続けていることは、リンキング
リンキングとは、ニットのパーツ(身頃や袖、衿など)をそれぞれチェーンステッチで
つなぎ合わせていくことで、1目1目を手作業でリンキングマシーンの針に通し
目と目と繋ぎ合わせ縫製する手法です。
熟練した技術を要する方法なのでコストもかかりますが、ミシン縫製とは違い、
縫い代が少なく端がきれいに整っており、肌に触れてもガサガサせず柔らかい仕上がりで、
型崩れしにくく、腕、肩まわりに伸縮性があるため、着心地がとても良くなります。
カシミヤニットのような繊細な製品には特にリンキング技術の高いニッターさんにお願いし、
シームは細く、丁寧な仕上がりとなりました。
着心地の良さ、見た目に重きを置いたヨーガンレールのカシミヤニット おすすめです。