紙の役割や可能性を思索し交感するTAKEO PAPER SHOW。
今年は震災の影響もあり開催が遅れましたが10月20日より開催されることになりました。
刊行される『本 ―TAKEO PAPER SHOW 2011』にも
ヨーガン レールが選んだ本とエッセイが掲載されます。
『Agriculture』Rudolf Steiner Bio-Dynamic Farming and Gardening Association 1993
“わたしがかつて学校で受けた教育のほとんどは、本と関わりをもって生活してゆく将来への準備期間のようでした。読書をすれば、あるいは本を書けばなお一層、それをしない人びとより優れているような感じがあり、それでわたしは、とにかく本を読まなくてはいけない、と思っていたのです。 印刷された本のページには、真実と重要性の オーラが漂っているようでした。しかし今は、 本に書かれているものすべてが、必ずしも事実や現実でもなければ、有意義である訳ではないことも知っています。
30 年ほど前に、フィクションを読むことは止めました。自身の思想を持つ代わりに、他の誰かの考えで自分の頭を一杯にしてしまうように感じ、時間を無駄にしているような気がしたからです。それからは、実践的で役に立つ情報が書かれている本だけを手にするようになりました。 わたしの人生において、自分の考えに大きく影響を与えた本は、ほんの数冊ほど。これはその中の一冊です。この本に出会わなければ、私の考え方は、今のような方向へは進まな
かったでしょうし、自然の中での自分の居場所を、より明確にする手助けとなってくれました。 –ヨーガン レール”
TAKEO PAPERSHOW 2011
2011.10.20 – 11.4
http://www.takeopapershow.com/
http://www.takeo.co.jp/site/event/papershow/2011.html