強撚コットン

私たちの考える夏の風景は、ヨーガンレールの暮らした石垣の海。
そこで心地よくいられることが、一つのものづくりの基準になっている。
鮮やかな陽光を浴びて、薄手のチェックの生地が風になびく。
濡れても気にしない。家にもどるまでに、いつのまにか乾いてしまうから。

横糸に強撚糸を織り込み、凹凸を出す。
日本の着物では、縮緬や楊柳などで伝統的に使われてきた技法を
インドに持ち込んだのはヨーガンレールが最初なのではなかったか?
なかなか思ったように織れず、試行錯誤している姿を思い出す。
それから20年。こういった生地を苦もなく織れる職人は未だわずか。

ドレス(写真1, 2枚目) ¥66,000
ブラウス(写真3枚目) ¥46,200

Photograph by Shuhei Tonami
Hair & make-up Yoko Sasaura